書 名
<法学館憲法研究所双書>
憲法9条新鮮感覚
日本・ドイツ学生対話
著 者
加藤周一・浅井イゾルデ・桜井均 編
本体価格
1500円
ISBN
978-4-7634-0516-6 C0036
発行年月日
2008年4月25日
体 裁
A5判並製
頁 数
240頁
内 容
9条は世界に旅立つ
日本語とドイツ語で読む新しい9条論

第二次大戦の敗戦国、ドイツと日本。
戦後、戦争犯罪を裁いてきたドイツ、裁かなかった日本
日独両国の若者が、憲法9条の世界史的な意味と価値について、
自分のことばで語り合う──。

老人と学生の連帯はまだ確かなものではない。
しかし常に可能性を秘めている ── 加藤周一
目 次
はじめに   加藤周一
ドイツ人にとっての日本国憲法九条/浅井イゾルデ
一 人類にとっての憲法九条
1 憲法九条、日本人には「もったいない」/クリスティアン・トリーベル
2 九条を「生かす」道を   シュテファン・ゼーベル
3 アジアの人々と「つながる」ために   佐村淳知  
4 フィリピンで考えた九条   葛西伸夫
5 九条は「理想」へのレッスン   ジーモン・ハルトマン
6 決して戦争をすまい──ドイツ・日本   ジェシカ・ボロウスキ
7 沖縄は九条に守られたことがない   川野勇輔  
8 世界は九条を孤立させてはいけない   セバスティアン・ハインデル
二 対話編
9 九条、弱きものへの愛   宇野健治/岡村亜美
10 九条にこめられた「加害・被害」の記憶   石井誉久
11 ドイツ人の私も「九条廃止」に反対   カタリーナ・ディルク
12 日米安保「再考」のとき   井上雅美  
13 日本はどういう国か   イェンス・バルテル
三 改憲論に直面して
14 不毛な「押しつけ」論   トーマス・シェーナー
15 難民の「沈黙が語る」もの   ラング添谷あゆ美
16 「九条二項」こそ平和主義の証   クリスティアン・ヴィンクラー
17 再び「狂気の時代」に飲み込まれないために   鈴木崇仁
18 私たちが「平和を望む」ならば   澤田有希
編集後記   桜井 均 …… 113
資料──日本国憲法第九条・前文、ドイツ基本法第二六条
著者紹介
加藤周一(かとう しゅういち)
評論家。「9条の会」呼びかけ人。

浅井イゾルデ(あさい いぞるで)
翻訳家(おもに日本文学をドイツ語に翻訳)

桜井均(さくらい ひとし)
元NHKエグゼクティブ・プロデューサー